ちょっと前の出来事になりますが、心に残る出来事だったので記録しておきます。
最近息子は絵本と並行して図書館で借りる紙芝居にもはまっています。
最近読んだ中で特別に気に入った紙芝居が「おばあちゃんの花のたね」というもの。
連れ合いを亡くし庭の花の世話をしながら一人暮らしをしているおばあちゃんが
その庭に咲く矢車草をきっかけとして保育園の子どもたちとの交流が始まる、という内容です。
おばあちゃんの花のたね (げんきななかまシリーズ)
阿部 明子 童心社
敬老というメッセージを感じるのか息子もしつこいくらいにこの紙芝居を読んでほしがったのですが、
それと同時にストーリーの中心になる矢車草のこともどんな花のか気になったみたいです。
そしてこれは偶然なのですが、ちょうど矢車草の季節だったので意識して散策していたら、
よくいく公園に矢車草がたくさん咲いていて、これがおばあちゃんの花だよ~と喜んじゃいました。
こいのぼりのてっぺんについている矢車に本当に似ているかなぁ?などとじっくり楽しんでいたら
「とってもいい?」と息子は矢車草を摘みたがり、育てているお花は摘まないことを説明。
どうやら矢車草の花もですが、紙芝居でおばあちゃんが子どもたちに手渡す種の存在が気になり、
矢車草の種がどんな形をしているのか知りたかったようです。
それでも自分でもサルビアを一生懸命育てているので感じるものがあったのか、
名残惜しそうだったけれどちゃんと摘まずに矢車草とバイバイできました。
で、先日のことです(いつも前置きが長くてごめんなさい;;)。
公園を散策していたら造園の方が終わりかけの矢車草を刈り取っていました。
そこでふと少し分けてもらえないかな、と思い、刈り取り作業中のおじいちゃまにお願いしてみました。
「絵本(本当は紙芝居だけど…)で矢車草の種のお話があって、息子が本物の種を見たがっていて…
もしよかったら少しだけ分けていただけませんか。」
最初ものすごく怪訝な顔をされたのですが、いいよと言ってもらえて嬉しくて花一つ分の種を頂戴したら、
「そんなんでいいのか?もっともっていけばいい。」
ちょっとぶっきらぼうにそういって、ガサッとたくさんの矢車草を刈り取って渡してくださいました。
息子と二人で大喜びで「ありがとうございます!」とお礼をしたら、少し間をおいて
「・・・ありがとうな。」となぜかそのおじいちゃまがわたしたちにお礼を言ってくださいました。
やっぱりちょっとぶっきらぼうだったのだけど、それがなんだかあたたかくてちょっとじんわりしました。
おじいちゃまの優しさがつまった矢車草(矢車菊)たち

種になったものに交じって、まだ綺麗に咲いているものも残っていました。

せっかくなので、息子の机の上に飾っておきました。とっても綺麗。
花にはたくさんの種類があって、まとめちゃえばみんな「花」なのですが、
この花は息子にもわたしにももうただの花じゃなくて「矢車草」という特別な花になりました。
全てに名前がある、人間もそう、言葉や名前の本当の意味を考える今日この頃。
もちろん矢車草の種も確認しました~

我が家のキッチンカウンター上のプチ種コーナー(!?)に飾ってあります。
写真左端の白い小皿の上のものがそうです。
種を取り出す作業は息子と一緒にやりましたが、彼は割と早くに飽きたためほぼわたしがやった・・・^^;;
矢車草の種をきっかけに種にちょっと興味が湧いて、種プロジェクト発動中。
種コーナーには今まで集めてきたどんぐりやら柑橘系のものやら朝顔、数珠玉、フウセンカズラやら・・・
ペットボトルをきったものでアボカドの種を水耕栽培チャレンジ中でもあります。

1か月以上たち、やっと芽が出る気配・・・!一番手前爪楊枝横のちょっと赤い突起が芽、なはず・・・
種に栄養たっぷりだからしばらく水でいいみたいだけどどこかで植え替えなきゃなぁ。
(参考:
超お手軽 アボガドの水栽培 【料理に使ったアボガドの種でOK!】)
せっかくなので色々な種の絵本へネットワークしていきました。

たねいっぱいわらったね
近藤 薫美子(著) アリス館
ちょっとイラストが漫画チックでわたしの好みではなく(絵本
なつですよとおなじ絵描きさんですね)。
ひとりでじっくり眺めていろいろ発見するには面白い絵本でした。息子は割とお気に入り。

たねのはなし―かしこくておしゃれでふしぎな、ちいさないのち
ダイアナ アストン(著) シルビア ロング(イラスト) 千葉 茂樹(翻訳) ほるぷ出版
こちらもじーっと眺めたくなる絵本、絵が綺麗なのでわたしの好み。でも息子には普通みたい。

たねが とぶ (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)
甲斐 信枝(著、イラスト) 福音館書店
身近な植物がメインで日常生活とリンクしやすかったです。意外と知らないことが多くてびっくり。

さっそくお散歩途中でスミレの種をみつけて興味津々で中身を確認する息子。

すみれとあり (かがくのとも傑作集 どきどきしぜん)
矢間 芳子(著) 森田 竜義(監修) 福音館書店
こちらにもどんぴしゃリンク!親も新しい発見がいっぱいで普段の生活の中に喜びが増えます*^^*

ピーナッツ なんきんまめ らっかせい (かがくのとも傑作集)
こうや すすむ(著)、中島 睦子(イラスト) 福音館書店

どんぐり (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)
こうや すすむ(著、イラスト) 福音館書店
どんぐりやお豆もそういえば種なんだよね!お豆好きの息子、栄養いっぱいもらっているんだね。
種繋がりでも今度はちょっと趣向を変えて・・・

皇帝にもらった花のたね
デミ(著) 武本 佳奈絵(翻訳) 徳間書店
結果を出すことではなく、正直でいることが大事なんだよ、というメッセージなのかなぁ。
絵本は道徳心をこどもの心に残してくれる役割も持っていますね。

そらいろのたね(こどものとも絵本)
なかがわ りえこ(著)、おおむら ゆりこ(イラスト) 福音館書店
よくばりはいけないよ、みんなで分かち合うことが自分も得るということだよ、ということかなぁ。
息子は「なんでおうちわれちゃったの???」とびっくりしていました^^;;

すいかのたね―ばばばあちゃんのおはなし こどものとも傑作集
さとう わきこ(著) 福音館書店
教訓は・・・ないかな(笑)ただストーリーを楽しむっていうのも読書の愉しみだもんね*^^*
種から派生して色々な方面へ広がっていくのでなかなか面白いです。
ついでに、矢車草前の本当のもともとのきっかけだった一緒に植えた朝顔とフウセンカズラの種ですが、

こんな風にお散歩途中で摘んできた野生の朝顔の種が

今ではこんな風になっています~成長が早い!みどりのカーテン効果はいかに?

息子の身長だと、見上げた視点はこんな感じ。あ、なんかいいねぇ♪
種っていのちの可能性の塊ですね。
モンテッソーリでは無意識的吸収精神の時期と言われる0~3歳までの間に、
息子と一緒にたくさんの興味の種をまくことを意識した生活を送ってきましたが、
少しずつ少しずつ芽吹きだしている種があるかなぁ、と最近感じます。
そしてそれは息子だけではなく、わたしもいろいろ息子と一緒に体験を通して学ぶことで
親心が立つというか、わたしの中にも蒔かれていた種がどんどん芽を出そうとしていると感じます。
なんだかまとめに入っちゃっていますが、
もちろんまだまだこれからも息子と一緒に興味の種まきをたくさんしていきたいと思っています~!
とりあえず調べてみたら矢車草の種まき時期がこのあたりだと秋まき(9~10月)となっているので、
また息子と一緒に植えてみたいなぁと思っています。
内容詰め込みすぎなうえに収拾つかなくなってきたのでこの辺で失礼しますm(__)m
+いっくん 2歳11ヶ月+



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