はじまりの日

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昼のお星さま


「おかあしゃん、なんで朝やお昼はお星さまがなくなっちゃうの?」

幼稚園に送り届けるために車を運転していたわたしに息子が投げかけてきた「?」です。
その日は天気がよくて空に青白いお月さまが見えるね~なんて二人でお話ししていたので、
お月さまは見えるのに何でお星さまは見えないんだろう?という不思議が生まれたのでしょう。

いい着眼点だな~とこっそり親ばかしつつ、同時に科学的な答えを提供しようか迷いました。
(答え:どうして星は夜しかでないの,昼間はどこにあるの|科学なぜなぜ110番
でも、ふと思ったんです。というか改めて気づかせてもらいました。

見えないけれどそこに在るものがある、ということに。

それで、ある詩を思い出しました。それを息子とシェアしたくなりました。
ということでその場では息子には「なんでだろうね?お星さまどこだろね?」と返事をしました。
息子はちょっとうーんと考えて「いっくん、わかんない。」と言いました。
幼稚園から帰ってきたらまた二人で考えようか、と約束して、息子は園へ。わたしは図書館へ。

帰宅後、この絵本におかあさんの好きな詩があるんだよ、と息子に読んであげました:


ほしとたんぽぽ

ほしとたんぽぽ
金子 みすゞ(著) 上野 紀子(イラスト) JULA出版局

星とたんぽぽ

 青いお空のそこふかく、
 海の小石のそのように、
 夜がくるまでしずんでる、
 昼のお星はめにみえぬ。
 
  見えぬけれどもあるんだよ、
  見えぬものでもあるんだよ。

 ちってすがれたたんぽぽの、
 かわらのすきに、だァまって、
 春のくるまでかくれてる、
 つよいその根はめにみえぬ。
  
  見えぬけれどもあるんだよ、
  見えぬものでもあるんだよ。


お星さまはさ、お昼には見えないけれどちゃーんとそこにあるんだね。
不思議だね、見えなくても在るんだね。と、そんなことを息子にそっと伝えてみました。
よくわからない、という顔を息子はしていました。それでもじっと詩に耳を傾けていました。

たくさんの「なんで?」「どうして?」が毎日息子から生まれてきます。
そのまま答えをだすのか、一緒にセンスオブワンダーを感じるのか、その辺は親のさじ加減、ですね。

星とたんぽぽだけを読むはずが、結局絵本に載っているみすゞさんの詩を全部読みました。
「わたしと ことりと すずと」や「こだまでしょうか」などもはいっていて、
声に出して読むと頭で読むより染み入ってくるようで、何度も読みたいと感じました。

言葉って不思議だなぁ、と思います。
世界を広げてくれるのに、同時に世界を限定してしまうなぁ、と。
それを思うと詩人とはなんとすばらしいアーティストなのか、としみじみ感じてしまいます。
(余談ですが、詩人茨木のり子さんがだいすきです。「苦しみの日々 哀しみの日々」がすき!)

あ、話がちょっとずつ逸れていってる・・・;;

息子とはその後「見えないけれどあるものって他に何があるかな?」とお話ししました。
うーんうーんと頭をひねっていましたが、息子にはまだちょっと難しかったようです。
それでも一緒にこのトピックについて考える時間が大切で愛おしいと思えました。


星の王子さま―オリジナル版

星の王子さま―オリジナル版
サン=テグジュペリ(著) 内藤 濯(翻訳) 岩波書店

「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」

高校生の時だいすきで何度も読んだ星の王子さまにも大切なことを教えてもらったなぁ。

最中にいるとみえなくなりがちだけど、今という時間もかけがえのないものですね。
見えないけれど在るものを見落とさないように、こころの眼をしっかり開いていたいと思います。

そういえば最近ますます絵本の音読ブームに拍車がかかっている息子ですが、
言葉の響きを楽しんでいるのかな~?絵本棚にもっと詩の絵本や詩集をいれておこうと思います♪

+いっくん 4歳6ヶ月+
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by kakachan19 | 2015-01-20 23:44 | ■子育てから気づく