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はじまりの日

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甘やかす?それとも信じる?(もりのようちえん第3回)


毎回楽しみにしているもりのようちえんへの参加もこれで3回目です♪
今回は都合がついたおとうさんも一緒に参加してくれたのですが、これがのちのハプニングに…!?
ちょっと文章ボリュームが大きくなりそうですが、印象深かったので全て記録しておきます。

……

さて、まずはいつも通りむこどもたちの元気な名乗りからスタート~!なのですが。
すでにこのあたりから息子のボディランゲージが今までとちょっと違う感じで、なんだかおかしいぞ?
と違和感を抱えつつ、とりあえず歩き出した皆のあとをついていきました(いつもなら先頭なんだけど…)。
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草花と戯れつつ進み、今回も自然の中から人工物を探し出す「カモフラージュ」というネイチャーゲーム開始~
前回よりレベルアップしていて隠されている人工物がより見つけにくいものになっていました。
このゲームがだいすきな息子はそれまでの引き気味な態度から一変、我先にと突撃~!
自然に溶け込む生き物を見つける能力が育つこのゲーム、真剣に探すので集中力も半端なし。
で、「みつけた~!!!」と大喜びで持ってきたのは小さくてかわいいカエルさんのクリップでした。
様々なクリップが隠されていたようですが、息子のそれは緑色でかなり背景と同化していたので、
これを見つけるとはなかなかいい目もってるじゃん♪ とこっそり親ばか気分を味わいました(笑)

さてさて、こどもたちそれぞれがクリップを見つけ出してキャッキャしているそのままに、
インタプリターさんがその場近くで取り出した絵本はこちら:

アリからみると (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)

アリからみると (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)
桑原 隆一(著) 栗林 慧(写真) 福音館書店

絵本を掻い摘んで読んでくれた後、アリさんの目線で見てみようか~♪ と配ってくださったのが、
甘やかす?それとも信じる?(もりのようちえん第3回)_e0269946_2126312.jpg
サランラップの芯!地面やたんぽぽをフォーカスしてみてみたりアリの世界を楽しみました。
せっかくなので試しにわたしもやってみましたが、なるほど~♪ と納得、なかなか面白かったです。

この後は歩いて進みながらミノムシを発見して観察してみたりニセアカシアの香りを感じてみたり。
楽しいこといっぱいだな~と思いながら歩いていたのですが、やっぱりなんだか息子が不参加モード…?

はい、ここからがハプニングです。

このもりのようちえんプログラムはたくさん歩きます。インタープリターさんもそれを促してくれます。
それでもやっぱり小さいこどもたちほど、途中で親に抱っこをせがむシーンがあったりします。
ずっと不参加モードだった息子もそれにつられたんですね、「もう歩かない。抱っこして!」と…
困り顔ながら素直にひょいっと夫が抱き上げかけたのをわたしが止めておろしてもらいました(ひどい?)。
息子は泣いて抗議しましたが、わたしは息子の様子がいつもと違った理由が分かりだしていました。

息子にとっておとうさんはぐずぐずいったり泣いたりしたら甘やかしてくれる存在になっていました。
つまり息子はこの時本当に疲れて歩けないわけでもなく、体に不調があるわけでもなく、
ちょっと嫌になったらおとうさんに甘えれば楽ちんできる、僕の方がパワーがある、
と最初からずっとボディランゲージでわたしたちに見せていたわけです(とわたしは捉えました)。

要望通り抱き上げて連れて行けばその場は解決に見えるかもしれない。
プログラムには間に合うし、周りの痛い視線からも解放される。
でも、それっていったい誰の為?息子の為?それとも?

息子は、どのこどももそうだとは思いますが、本当にエネルギーの強い子です。
毎日パワーバランスをはかるような見えない駆け引きがあります。良い悪いということじゃなくて。
ただ、わたしは親として「恐れではなく愛で選択する」ことを常に意識する大切さを学びました。
親がしっかりブレない軸を持っている方が、こどもは安心していられるはずだから。

愛で選択するのなら。どんどん進んでいって次のプログラムを始めているみんなが見えても、
ギャーギャー泣いてわがままを通そうとする息子に注がれているかもしれない視線を感じても、
それらは重要ではなくて、本当に大切なのは息子に伝えたいメッセージの方なんだと思えました。

「あなたにはそれをできる力があるんだよ。自分で気分の波は乗り越えられるんだよ。」ということを、
わたしは息子に伝えたかったし、実際今までの経験から言っても息子にはできると信じられました。
「あなたを信じているよ。」というのもメッセージのひとつでした。心から信じてないと難しいですが。

いっくんなら自分の足で歩いていけるよ、まだみんなのやってる面白そうなこといっしょに出来るよ、
そう静かに強く伝えて彼の意思が生まれるのを待ちました。そうはいっても内心時間を長く感じましたが。
散々おとうさんに泣いてわがままをぶつけていた息子も、最後にわたしのほうにきてみて、
それでもやっぱり泣いてもわめいてもダメなんだ、と自分で納得する瞬間がちゃんときました。
自分で気持ちを切り替えて、自分の足でみんなのところまで歩いていく息子がそこにいました。

すごいな、ありがたいな、と思ったのがインタープリターさんの対応です。
輪からはずれているとき息子の気持ちを無視した強制的に戻すような声掛けなどもなかったですし、
とはいえちゃんと事態は把握していてくれたみたいで、息子が輪に戻ったとき、
何事もなかったように、でも少しだけ細やかに、息子にその時やっていたプログラムを説明してくれて、
特別扱いはせず、無駄に褒め称えるようなこともせず、ただ彼を自然に受け入れてくれたのでした。
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このとき行われていたのはインタープリターさんお手製のもりんちゅ人形をつかった自然遊び。
息子もインタープリターさんからもりんちゅ人形をもらい、嬉しそうに微笑みました。
プログラムを楽しむ時間はかなり減っちゃったけど、それでも何事もなかったように、
というかむしろ最初よりプログラムに参加する姿勢で楽しみだした息子をみて、
おとうさんも感じることがあったよう。今まで夫婦で話してきたこと、お腹におちたみたいです。

息子の手が伸びてきてわたしの手をぎゅっと握ってくれたのでその後は一緒に歩きました。
「もりんちゅもらえてうれしかったね。いっくん、自分で歩いて行けたね。よかったね。」
そう伝えたら息子は本当に嬉しそうな誇らしそうな顔を見せてくれて。いい顔でした。
少しだけこれでよかったのかな、と思っていたわたしのこころも緩みました。

さ、ハプニングも無事解決したし、どんどん進むよ~
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竹林~!たけのこは1日で1m伸びる~!?いっくんより大きくなるね!と一緒にびっくり!
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生えていた笹の葉で船をつくって小川に流します。流したくなかった息子はちょっぴり納得いかずの顔(苦笑)
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さぁさぁ、険しい道もどんどん進むよ~!さっきまで歩かないとごねていた子とは思えない~
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だって、お待ちかねのおやつタイムだったんだもん♪ ってことかい?
今回も面白いおやつで、ビスケットと茹でたエンドウ豆とレーズンでクモをつくってから召し上がれ~♪
無農薬非遺伝子組み換えのカブもあったのですが、野菜嫌いの息子も頑張って半分食べた!偉い!
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お腹が満ちたところで体を動かすよ~♪ インタープリターさんお手製ブーメランを飛ばして遊びました♪

ここで草の葉の裏にてんとう虫を発見したわたし、嬉しくなってインタープリターさんに渡しに行くと、
「慣れていますね。何かされていましたか。」と話しかけてくださいました
「きっと頭がよいでしょう。ちゃんとわかっていらっしゃるのですね。」とも。(こそばゆいけど書いちゃう!)
自然の中で思いっきり育つと地頭の良い子、生きる力のある子に育つ、というのはよく聞く話。
振り返ってみれば、頭が良いかどうかは別として、自然の中で目いっぱい過ごす子ども時代だったなぁ。
余談ですが、最近わたしが思うのは、こどもっぽい、と言ってしまえばそうなのですが、
こどものこころのままで大人になれたこと、それはわたしに与えられたギフトなのかもしれないな、って。
もしそうだとしたら、せっかくのギフト、いつかきっとより多くの人のために役立てて活かせたらいいな。
自分にも何かあるって感じられるのは嬉しいな。そうこの会話から思わせていただきました。感謝。

ブーメラン遊びも終了、そろそろ今回のもりのようちえんもおしまいだよ~
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回ってきたのはおとしぶみ!普段は近くにあった木にいるそうですが、これは事前採取されたそう。

ファーブル昆虫記 おとしぶみ (科学絵本ライブラリー)

ファーブル昆虫記 おとしぶみ (科学絵本ライブラリー)
小林 清之介(著) 須田 孫七(監修) 森上 義孝(イラスト)  ひさかたチャイルド

こちらの絵本の紹介も併せてありました。おとしぶみ、久しぶりにみたな~

今回も盛りだくさんの内容でハプニングはありつつも自然を感じておとうさんも楽しめたようです♪
すっかり機嫌も直っていた息子はまだまだ遊び足りないようで、そのまましばらく昆虫さがしタイムに~
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カモフラージュで探す能力が鍛えられたおかげか!?たくさんのてんとう虫を上手に見つけ出していました~
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チル大コンテンツのてんとう虫のマザーグース「Lady-bird...」を思い出して歌いました♪ 和んだ~♪

毎回ありがたいお土産は…
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息子が自力で見つけたカエルさんクリップともりんちゅ人形(白は拾いました、次回まで預かってます~)、
写ってませんが投げて遊んだブーメランも!そして、ハプニングから得た夫婦のコンセンサスかな~(笑)

今回のハプニングへの対応、他にも方法はあったのかもしれませんし、
唯一の正解だったかと考えるとそれはどうなのかはわからないです。
寛容になってただ受けれいれてあげる時間もちゃんとあって、親子の信頼関係があってこそ、かな?

学び直し中のパワーリーディングのトピックの「与えるvs.与えない」と「寛容vs.甘やかし」
これらを実体験から考えるいい機会になった今回のもりのようちえんでした。
しかし「寛容」については夫の方が数倍上手というかしっかり理解しているので、教わらなきゃなぁ。
(わたしは無駄に厳しいところがあるので… 自分に厳しいからかも、です。優しくなりたい。)

うん、こうやって家族って出来上がっていくのかも、ですね(というオチで〆)。

次回のもりのようちえんも楽しみです♪

+いっくん 3歳10ヶ月+

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by kakachan19 | 2014-05-18 23:52 | ■センスオブワンダー