唐突ですが、夏休み前最後の日がこどもの家に通う最後の日になりました。
その理由は、息子が更なる成長とそれを叶える環境を必要としていると感じたからです。
3年保育で幼稚園に入園するまで、来年の3月まではこどもの家に通うと普通に思っていたので、
それを決めたわたし自身もその急な展開にびっくりしています、もちろん心から納得もしています。
さらなる成長を叶える環境というのは、たくさんのお友達ともっとたくさんの時間触れ合える環境です。
こどもの家はわたしが期待していた以上の場所で、息子も本当にだいすきだったので、
なんとかこのままこどもの家の先生たちに最後まで見ていただいて、皆と一緒に卒園できないか、
そういう思いがずっとずっと消せずに悩んでいたここ1ヶ月間だったのですが、
6月頃から「まいにちおともだちとあそびたい、まいにちこどものいえにいきたい!」と何度も言ったり、
公園や出先でもとにかくわたし以外の子どもたちやお母さんたちに混ざろうと近づいていったり、
とにかくクオリティ(質)だけではなくクオンティティ(量)を求めている様子が息子から感じられました。
こどもの家は週2回午前保育、習い事はお友達を作りに行く場所とは思っていないので選択肢になく、
今までも何度か体験クラスに通わせていただいたモンテッソーリの幼稚園に満3歳児クラスがあるので、
悩むより行動!と勢いで相談してみたら、調整していただいて新学期から受け入れ可能というお返事。
自分で行動しているくせに、そのスピーディーな展開に頭がついていかず、こどもの家の先生に
包み隠さずわたしの気持ちと今の状況をお話しさせていただいたら、気持ちを後押ししてくださって…
しかし話せば話すほどわたし自身がこどもの家と先生方を好きな気持ちが溢れてきてしまい…
一旦保留にさせていただいたりしたのですが、でもやっぱり答えは息子が放っているメッセージであり、
わたしの中にすでに在ったものだったので、いよいよ決意してこどもの家最後の日を迎えたのでした。
最後の日は夏休み前最終日だったこともあり、母親も一緒に参加できる日でした。
いつものようなモンテッソーリのお仕事の時間はなく、小さな手作りの夏祭りといった感じで、
みんなでわいわいアクティビティを楽しんで、おいしいおやつパーティをして、
最後に先生方の絵本の読み聞かせがあって、わたしは息子の幸福そうな顔を目に焼き付けました。
恥ずかしいことに最後は気持ちが高ぶりすぎて涙を流してしまったわたしですが、
この時初めて卒業することを伝えた他のお母様方から門出だからと温かい励ましのお言葉をいただき、
皆さん帰られた後も泣いているわたしを先生はただ優しく抱きしめてこれ以上ない言葉をくださいました。
その間息子はと言えば、わたしが泣いているのもあってか心持ち神妙な顔つきをしていたものの、
先生方から幼稚園への励ましのエールを受け取って「うん、がんばる!」と元気に答えていました。
4月から通いだして、どうなることかと思ったら2~3回目ですぐに母子分離をしてしまい、
それからは送っていくと、わたしのことなど振り返りもせずずんずん教室に入っていった息子。
毎回環境に刺激され新しいお仕事にも意欲的に取り組んで、どんどんレベルアップしていった息子。
「きょうは○○ちゃんとなかよくしたよ!」とお友達と触れ合うことの楽しさを肌で知った息子。
ただただ見守ってくださった先生方の愛に包まれて、大人は信頼できるものだと感じたであろう息子。
こどもの家が始まってしばらくたったころ、なんとなしに小さな悩みをぽろっと話したら、
わたし自身がそれを忘れていたのに、週をまたいで真剣に考えて思いを伝えてくださった先生。
「モンテッソーリ教育は『心』です。」「教具や正しい提示がすべてではないと思うのです。」
わたしが思うモンテッソーリ教育というのをおこがましくも伝えたとき、そう真摯なお答えを下さった先生。
たった一学期間だったけれど、それ以上の深くあたたかい学びを親子ともども頂きました。
息子にとってのこどもの家卒業の日だったのですが、同時にわたしにとっても卒業の日となりました。
最後の週もたくさんのお仕事をもってかえってきましたが、わたし的に印象に残ったのがこちら。
一見ただの殴り書きのようですが、「ハートのゆび」という息子が付けたタイトルが記されています。
愛が詰まった指(手)、モンテッソーリを的確に表している気がして。愛をいっぱい頂いたんだよね。
4月~7月末までのお持ち帰りのお仕事がここに詰まっています。
ファイルはパンパンです。
そしてわたしの宝箱にもたくさんのしあわせが詰まっています*^^*
「さようなら、また今度!」
最後の日、息子が蝋燭を消した後、先生は息子の手を取ってそうお別れの儀式をしてくださいました。
そしてこどもの家を去るとき、「またいつでも遊びに来てくださいね。」と心からそう言ってくださいました。
息子が初めて経験する先生とお友達の場がこちらのこどもの家で本当に良かったと思います。
わたしもたくさんの学びと愛を、先生方や他の通っているこどもたちやお母様方から頂きました。
迷っているときは女々しくもうじうじしていたわたしですが、今は悩み切って決断してスッキリしています。
あの小さかった息子もいよいよわたしから本当に巣立っていく時が来たんだなぁ…
幼稚園で新しい世界を見つけてくるであろう息子が躊躇なく羽ばたいていけるように、
母であるわたしもしっかり自分の足で立って、息子から少しずつ手を放していこうと思います。
こどもの家との出会いに感謝!本当にだいすきでした!ありがとうございました!
+いっくん 3歳0ヶ月+
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