先週末、実家の方へ遊びに行きました。
タイトルを見ればわかっちゃいますが、蛍を求めてのことでした。
わたしの故郷はたくさんの清らかな川が流れていて蛍が見られるスポットもそれなりにまだ残っています。
きっかけは我が家のお気に入りの四季の絵本の夏の巻
なつですよ (四季のえほん)
柴田 晋吾(著 )近藤 薫美子(イラスト) 金の星社
蛍が夏の夜の川で飛び交うページをみて「これなぁに?」と聞かれたのです。
お尻が光る虫さんだよ、ちょうど今頃の時期だけ見られる命の光だよ、とお話ししながら、
あの幻想的な風景は子どもにとって必要なものだ、そう思いました。
というわけで、毎夜19時には寝てしまう息子と蛍をみるべく、当日はたっぷりお外遊びをさせて、
行きの車中でたっぷりお昼寝をするように仕向けるという夜更かしプロジェクトを決行!
その甲斐あって、幻想的な蛍の乱舞を見ることが出来ました。
普段ならあり得ないほどの夜更かしと蛍の光に息子はちょっと変なテンション^^;;
「ほーほーほーたるこいっ♪
あっちのみーずはあーまいぞ~♪
こっちのみーずはコーヒーだぞ~♪」
…!?
息子の作った替え歌が上手すぎて驚くやら吹き出してしまうやら、静かにしなきゃいけないのですが…;;
光はお互いに気持ちを伝えあうシグナルなので、当然ながらそれを邪魔するフラッシュは厳禁!
この時期だけの命の瞬きをしっかり目に焼き付けてきました。
ただ、本当に近く、目の前にも蛍がとんでいたりしたので葉っぱの上の蛍さんをちょっとだけ撮影
騒がしくしてごめんね。綺麗な光をみせてくれてありがとう。
後日読んだ蛍の絵本たちの中で息子のいちばんのお気に入りは
こどものとも 年中向き 2008年 07月号 [雑誌]
菊池 日出夫(著、イラスト) 福音館書店
こちらの絵本でした。図書館にバックナンバーがあったので借りました。
蛍を籠に入れて持って帰り家の庭に放す、という絵本中の行為は今では許されない行為かと思いますが、
わたしにはこれと同じ思い出があります。昔祖父が夜の散歩に連れ出してくれて、
蛍をそっと手のひらに包んで持ち帰り、祖父宅の庭の庭石にそっと放ってくれたという、
寡黙でいつもむすっとしていた祖父との蛍の光のように淡くあたたかい思い出です。
今は何で捕まえてはいけないのか、息子はそこを知りたがったので、
どうしてそんなことになってしまったのか、なにが原因か、一緒に考えながら話してみて
ほたるにあいたい (エコ育絵本 ちきゅうのなかまたち)
こやま 峰子(著)、古河 義仁(監修) チャイルド本社
その後こちらの絵本を読みました。この絵本はわたしがとっても気に入りました。
蛍のエサのこと、その一生、なぜ住処がなくなってしまったのか、そんなことを息子に話しました。
全ての子どもたちの心に、大人たちの心にも、蛍の光が灯れば、地球を守っていけると思います。
最後におまけでファンタジーものも読みました
ほたるホテル―やなぎむらのおはなし (こどものとも傑作集)
カズコ・G. ストーン(著) 福音館書店
が、こちらはまだ早かったのか?あまりお気に召さなかったようです。
蛍をみているとき、それは息子のためのはずだったのに、ふと気づいてみれば、
自分も、一緒に見に行った最近ふさぎ込みがちだった大切な人たちも、蛍の乱舞に夢中でした。
自然の美しさはその時その時を愛でることを、今を生きることを強く優しく教えてくれますね。
これからも息子と心の琴線にふれるような思い出を少しでも多く一緒に積み重ねていきたい。
心からそう思います。来年も息子と蛍の光をみることができますように。
+いっくん 2歳11ヶ月+
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